学資保険の返戻率、戻り率、受取率の計算方法
学資保険を選ぶ際の大事な基準が返戻率・戻り率・受取率(すべて同じ意味)ですが、その率の意味についてしっかり理解しているでしょうか?
学資保険の返戻率は、下記の計算式で計算されます。
「満期保険金」+「祝い金」÷「支払い保険料の総額」
具体的な例をあげると、ソニー生命のⅢ型(200万円/30歳男性/0歳で加入)では、満期保険金200万円、支払い保険料の総額、月8916円*12ヶ月*18年=1,925,856円なので、
2,000,000円÷1,925,856円=1.1019・・・、つまり約103.84%となります。
保険会社の広告の返戻率は、返戻率がもっとも良いモデルケースです。
上記の計算にあてはめて、実際の返戻率を計算すると、本当にトクな学資保険がわかります。
保険会社によっては、保険金の総額200万円か300万円かによって、返戻率が大幅に変わったり(保険金が高いほうが返戻率が高くなります。)、年齢によって差がでる場合、月払いではなく年払いなどの場合もあります。
学資保険の返戻率については、保険会社のパンフレットを資料請求するか、保険相談サービスで、実際の返戻率を計算してみることをおすすめします。
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返戻率と利率の違い
よくある質問が返戻率と銀行預金などで使う利率の違いです。
返戻率は、保険の戻り率で、利率は、毎年の利息が受け取れる率であることは分かるかと思います。でも、学資保険の返戻率がどれくらいの利率になるか分かりづらいと思います。
下記の表は、一般的な銀行預金の利率(0.10%)で、毎月1万円を複利で18年運用した場合の返戻率です。
毎月1万円つみたての場合の利率ごとの返戻率
毎月1万円を18年間つみたての場合の利率ごとの返戻率です。
単純に1万円を18年間積み立てると216万円になります。
年複利で計算、利子および復興所得税合わせて20.315%を引いた金額での計算しました。
※計算は、カシオが運営するKEISAN-積立計算(複利毎課税)で行ったシュミレーションです。
利率 | 返戻率 | 運用合計 | 増えた金額 |
---|---|---|---|
0.10% | 約100.7% | \2,175,545 | \15,545 |
0.20% | 約101.45% | \2,191,317 | \31,317 |
0.30% | 約102.18% | \2,207,231 | \47,231 |
0.40% | 約102.93% | \2,223,272 | \63,272 |
0.50% | 約103.68% | \2,239,465 | \79,465 |
ソニー生命のⅢ型は、返戻率が約103.8%で、利回りは約0.3589%ですが、銀行預金では0.50%と同じくらいの利率になります。
学資保険などの保険商品は、利子に対する税金がかからないため、銀行預金などと比べると、貯まりやすくなっています。
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満期保険金、祝い金、支払い保険料
返戻率を計算するにあたって、保険用語を整理しておく必要があるかと思います。
学資保険については、シンプルに貯蓄がメインの保険なので、出てくる用語はカンタン。
下記の3つくらいを抑えておくとOKです。
設定した保険期間の満了時に、被保険者が受け取ることができる保険金のこと。
18歳満期の保険なら18歳時に、22歳満期の保険なら、22歳時に受け取ることができる保険金のことです。
保険期間の満了前にもらうことができる一時金のこと。保険会社に申請してもらうことができるものが一般的。
学資保険の場合は、小学校、中学校、高校の進学準備として設定されているものや、大学の学費として、大学4年間毎年祝い金が出るタイプのものもある。
設定した保険の保険料としてしはらう料金のこと。
毎月支払うタイプが一般的だが、保険会社によっては、半年払い、年払いができるもののほか、一括して一時払いができるものもある。
また、通常18歳までのものを10歳払い済みや、12歳払い済みにできるものもある。
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